遺言書がなければ・・・

もし「遺言書」がなければ・・・どうなるのか一度考えてみたことがありますか?

 遺言書がなければ,相続を受ける方々が法律で決められたとおりの割合で相続を受けることになります。例えば,配偶者,お子さん2人の場合,配偶者は財産の2分の1,お子さんはそれぞれ4分の1ずつになります。

 

◆この場合,分けるべき財産(不動産,預金など)がはっきり分かる状態になっていますか?
 →遺言書の中で財産を明示すれば,財産に何があるのか相続人の方々が手間をかけて調査をする必要がなくなります。

 

◆もしも,財産が「持家500万円分,預金500万円」だとした場合,円満に相続できそうですか?
 お子さんたちが,「自分たちはその家に住んでいないから,配偶者が持家500万円分,私たちは預金250万円ずつもらう。」と提案した場合,配偶者の方は,生活を維持していくのが難しくなりませんか?
 →遺言書を作成すれば,配偶者の方が家に住みながら生活費も確保しておくことが可能になります。

 

◆遺言書がなければ,原則として,相続を受けるみなさんで遺産分割協議をすることになりますが,「お兄ちゃんは大学(や旅行)に行ったけど,私は言っていないから多めに財産をもらえるはず・・・。」などと言い出しそうな方はいませんか?
 →遺言書を作成すれば,このようなもめごとを避けることができます。

 

 いかがでしょうか?これらの「もし遺言書がなければ・・・」の事例を見ると,遺言書が必要ない方はそういらっしゃらないことがおわかりいただけたのではないでしょうか?

 遺言書の作成についてご検討いただき,遠慮なくご相談ください。

2021年05月15日